前回は、すぐに「わからない」「できない」という「考えない」子どもへの指導の一つをご紹介しました。
今回は二つ目の音読についてです。
②音読
i-formでは考えない子どもに「設問の音読」をさせています。
考えない子どもは文章を読むこと・書くことが嫌いだったり苦手だったりします。
漢字の練習を嫌がる、宿題の音読をサボる、といったお子様の行動に心当たりはないでしょうか?
文章の読み書きができないと、国語の成績はもちろん、あらゆる教科の成績が下がります。全ての教科には日本語がつかわれ、テストでも文章を読むことが求められるからです。算数・数学のように文章が少ない教科でも同じです。『文章題』のみならず、ただの計算問題や図形の問題も解けなくなります。
例えば
「扇形の弧の長さを求めなさい」と設問は指示しているのに
扇形の面積を求めたり、
「記号で答えなさい」と指示があるのに
言葉や数値で答えてしまったり、
「式を書きなさい」と書いてあるのに
計算結果を書いてしまったり
といったミスはよくあります。
こういった間違いを犯した場合、子どもは
「たまたまミスしただけだから自分の実力が足りないわけではない」
という言い訳をします。そして間違ってしまう自分と向き合わず、改善の努力もせず、その後もずっと同じミスを続けることになります。
これを防ぐためi-formでは「設問の音読」を生徒にさせています。
黙読ではなく音読をさせるには理由があります。
黙読は頭の中で読むため、文字列を眺めるだけといういい加減な読み方に陥ることがあります。黙読をされると講師は生徒がきちんと文を読んでいるのかどうか判断がつきません。生徒は音読をすると自分の声を講師に聴かれます。音読を講師に聴かれたら音読した文の内容について講師から質問を受けるかもしれないので、生徒は文の内容に注意しながら音読をします。
また音読をすると生徒は自分で自分の声を聞くこともできます。自分が自分には理解のできない内容の文を唱えているのを聞いたらなんとなく気持ちが悪いでしょう。そのため生徒はやはり文の内容をよく考えるようになります。
生徒が正解できなかった問題の設問を生徒本人に音読させると、
「ここに答えが書いてあるじゃん!」
「きちんと読んでいればできたのに!」
といった悔しさをにじませる言葉を聞きます。中には「俺ってバカじゃん」といって自分の実力不足を素直に認める生徒もいました。実力不足を自分で認められれば、改善の努力をすることができるようになります。
このようにi-formでは、生徒の指導を行っております。
「考えない」子どもにお困りのお母さま・お父様、ぜひ一度i-formにご相談ください。
以下は関連するブログ記事へのリンクです。
i-formの「考えない」子どもへの指導① 【葛西・西葛西の補習塾<アイフォーム>】