※前回の続きです

「単位が分かるようになる!―長さ・広さ・かさ編―①」はこちらから

「単位が分かるようになる!―長さ・広さ・かさ編―②」はこちらから

「単位が分かるようになる!―長さ・広さ・かさ編―③」はこちらから

 

i-formでは「長さ・広さ・かさの区別がつかない生徒」にどのような指導をしているか、それをご紹介したいと思います。指導法は以下の3つです。

①実際に見せる・測ってみせる

②実際に見る・測る

③何度も尋ねる

 

①実際に見せる・測って見せる

「長さ」を例にとってお話しします。長さの感覚がない生徒には、まずお手本を見せてあげる必要があります。

 

定規・メジャーで長さを見せる(10㎝、30㎝、1m、5mなど)

定規・メジャーでものの長さを測ってみせる(鉛筆・筆箱の長さ、机の幅・高さ、天井までの高さ、教室の幅など)

約1mの歩幅で歩いて教室の入口から最奥までの長さを測って見せる

 

などを行います。実際の長さを見せることで、長さの感覚・単位の使い方を一度頭に入れてもらいます。

「一度頭に入れる」と言いましたが、もちろん本当に「一度入れただけ」では覚えられませんし、使いこなせもしません。そこで②です。

 

②実際に見る・測る

実際に測って見せた後は、本人に先生と同じように物の長さを測ってもらいます。

 

・定規・メジャーで指定した長さを示してもらう(10㎝、30㎝、1m、5mなど)

・定規・メジャーでものの長さを測らせる(鉛筆・筆箱の長さ、机の幅・高さ、天井までの高さ、教室の幅など)

・約1mの歩幅で歩いて教室の入口から最奥までの長さを測らせる

 

など、同じことをやってもらいます。

長さの測り方がわかったら、先生が示したもの以外の物の長さも測ってもらいます。本人が興味あるものでも良いし、先生が指定することもあります。

 

③何度も尋ねる

物の長さを一度見たり測ったりしたくらいで長さの感覚が身につくようなら苦労はありません。物の長さなどすぐに忘れてしまいます。

あいだをあけて何度も繰り返し物の長さを尋ね、記憶の定着を図ります。

全く新しいものの長さより、前に一度は測ったことがあるものの長さを尋ねる方が良いです。

 

・両手で10㎝や1mといった長さを示してもらう

・物の長さを定規やメジャーで測らずに目測で答えてもらう(鉛筆・筆箱の長さ、机の幅・高さ、天井までの高さ、教室の幅など)

・本人の身長や先生の身長を尋ねる

 

などです。毎週授業のたびに同じことを尋ねます。数週間で定着しますが、それでも油断はできません。定着した後も機会があるたびごとに尋ねます。

 

 

 

いかがでしょうか?i-formではこの指導方法で単位が苦手な生徒を指導しております。成果はすぐには出ませんが、時間をかけて少しずつ生徒たちの能力は向上しています。

単位が苦手で困っている生徒さんやその保護者の方は、是非一度i-formにご相談ください。

 

i-formへのお問い合わせはこちらから