※今回は斉学舎の過去のブログを転載しております。
「テスト勉強をしていないんじゃない!日本語で書かれた問題文が理解できないんだ!」
衝撃の一言です。
2017年11月の産経ニュースを参考にこの記事を書いています。
2016年、国立情報学研究所が中高生2万5000人を対象に読解力調査を実施しました。
特別な知識は一切要らず、答えは本文中にそのまま書いてある問題でした。
この記事を読んでいるあなた、お時間がありましたら、やってみてください。
下の①の文と②の文は同じ意味か、違う意味か、すぐわかりますか?
もしすぐにわからなかったら、大変です。
1、中学校の教科書から引用
①「幕府は、1639年ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた」
②「1639年、ポルトガル人は追放され、幕府は大名から沿岸の警備を命じられた」
「二つの文が同じ意味だ」と誤答した中学生が43%、高校生でも28%です。
幕府?追放?大名?沿岸の警備? ということで意味がわからないようです。
2、<問題文> 世界の地理に関するもの
仏教は東南アジア、東アジアに、キリスト教はヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアに、イスラム教は北アフリカ、西アジア、中央アジア、東南アジアにおもに広がっている。
<問>オセアニアに広がっているのは( )である。
Aヒンドゥー教
Bキリスト教
Cイスラム教
D仏教
正答率:公立中学校で53%
上に書いた記事は、国立情報学研究所の読解力調査を参考にしています。
そして、この読解力の低さは私も指導していて何度も感じたことがあります。
読解力が欠けている子どもたちの指導には、大変時間がかかります。
ある時は一緒に音読、ある時は意味調べノートづくり。
読解力は一朝一夕では身につきません。
最低でも半年、長ければ年単位の努力を継続して行うことが必要です。
中学生になってからでは、遅いのです。
ぜひ小学生のうちに対策を始めましょう。