みなさんこんにちは。i-form完全個別対応授業担当講師の渡辺です。
みなさんは、勉強をしているときにすぐ「わからない」「できない」と言って手を止めてしまうお子様にお困りではありませんか?
今回は、「考えない子ども」についてお話ししたいと思います。
一般的に、子どもの行動を変えることは難しいことです。
子どもは大人の言うことをそう簡単には聞いてくれません。
勉強しろと言ってもしない、
片づけをしろと言ってもしない、
風呂に入れと言ってもなかなか入らない、
早く寝ろと言っても夜更かしをする、
などなど、親御さんは日常生活における子供の行動について困ることが多いと思います。親御さんは言うことを聞かない子どもをコントロールしようと思うでしょう。約束したり交渉したり強制したりして、子供の行動をある程度変えることに成功するでしょう。
しかし、
考えない子どもに考えさせるということは、
子どもの行動を変えること以上に難しいです。
例えば学校から出された宿題をやっているとき、子どもが「わからない」「できない」と言って手を止めてしまった場合、親御さんは
「考えなさい」
と言うでしょう。しかし「考えなさい」と言っただけでは子供は問題が解けるようにならず、手が止まったまま。
そのままでは埒が開かないので、どのように解いたら良いかを子どもに説明します。しかし、いくら説明しても、問題練習をさせても、一向に出来るようにならないので、親御さんはどのように教えたらよいのかわからなってしまいます。そうして
イライラしてしまう、
「どうしてわからないんだ!」と言って怒ってしまう、
「この子には勉強の才能がないのだ」とあきらめてしまう、
といった事態に立ち至ってしまいます。
「考える」ということは、目には見えない頭の中の働きで、人には説明しづらいものです。
大人は「考えるとは何か?」などと言うことを考えずに「考える」を自然と身につけてきましたから、「考える」のことをよく把握していません。だから子どもに対しては「考えなさい」としか言えません。
ですが子どもの方はその「考える」が分からない・できないから考えようがありません。お互いによくわからない「考える」を巡って約束や交渉や強制のしようがなく、
子どもを「考える」ように変えることができない。
子どもは「考える」ように変われない。
「考える」と言う抽象的なことをそのままにしていると事態がよくわからないままですので、
具体的に考えることが必要です。
次回、「考える」をもう少し具体的にお話しし、
子どもを「考える」ように変えるヒントを探ります。
<すぐに「わからない」「できない」と言う子はいませんか?②>はこちらから