みなさんこんにちは。i-form担当講師の渡辺です。
i-formでは学習内容を解説し、例題を一緒に解いた後に生徒が一人で問題練習をする、という授業の進め方をしているのですが、練習問題を解いている途中で
「あってる?」
と聞いてくる生徒がいます。
練習問題は自力で解いて答え合わせをし、解説を読んでそれでもわからなところを講師が解説する、というのが理想的な授業の進め方なのですが、こういった生徒は何度一人で解ききるように言っても途中で
「これ、あってる?」
と聞いてきます。
自分の答えに自信がないのでしょう。
また、間違えたくないのでしょう。
講師と生徒の距離がまだ遠い時、またはまだ勉強に慣れていない状態の時には「あってるよ」といって安心させてやると良いと思います。「間違ったら先生にどう思われるか…」と怯えている相手には安心感を与えることが必要です。
しかし、講師と生徒の距離が縮まっていて、勉強にも慣れていたら話は違います。
もう怯えていない生徒に必要以上の安心感を与えることは甘やかすことになり、生徒が成長できません。いつまでも「あってる?」と生徒が聞いてくるようでは、その生徒は一人で問題練習や答え合わせや直しができないままということになります。これでは困ります。
そこでi-formでは生徒の成長を促すための3つの対策を取っています。
①「どう思う?」と返して決めさせる
「あってる?」と聞かれた時にはまず
「どう思う?」
と返します。生徒は「あってるよ」か「違うよ」のどちらかの答えが返ってくるものと予想しているので、「どう思う?」と言われて面喰らいます。面喰らいますが
「あってると思うけど…」や
「違うかなあ…」
といった自分なりの判断を口にします。この「自分なりの判断をする」ということが重要です。「自分で判断して人前に提示する」ということを繰り返すことで生徒は判断力をつけていくのです。「いじわる!」と言ったり答えを消してしまったりすることもありますが、そういわれても自分で答えを決めさせます。
②「ファイナルアンサー?」とたずねてドキドキさせる
「どう思う?」と言ってもなかなか自分で答えを決められない生徒もいます。そういったときは
「ファイナルアンサー?」
とたずねて答えを決めさせます。
ファイナルアンサー(final answer)とは、昔「クイズ$ミリオネア」というクイズ番組で、司会のみのもんたがクイズの回答者に向かって言っていたセリフです。回答者はこれに「ファイナルアンサー」と答えて最終的な自分の答えを決めるのですが、みのもんたが正解を発表するまでの時間が、とにかく長いのです。みのもんたが黙って長時間ニヤニヤしているものですから、視聴者はクイズの回答者と同じ気持ちになってドキドキしたものです。これは今の子どもにもうけます。
↑こんな感じでニヤニヤしています
i-formでは講師がみのもんた役をして生徒とミリオネアごっこをしています。「ファイナルアンサー?」「ファイナルアンサー!」のやり取りの後にニヤニヤしながら長時間生徒を焦らすのですが、生徒は「早く言ってよ!」「その顔やめて!」などと叫びながらも楽しんでくれます。ドキドキ感を楽しんでいるうちに、答えを決められなかった生徒もだんだん決められるようになってきます。
③ガマンを覚えてもらう
②で問題を間違える緊張感に慣れた後は、ガマンを覚えてもらいます。1ページや10問で区切り、その区切りまでは答えを聞かずに問題を解く、という練習をします。
練習中に「あってる?」と聞かれたときは、
「答え合わせの時に教えてあげる。ガマンだよ」
と返します。こう返したら諦めて一人で解くようになります。正面切って答えがあっているかどうか聞いてこなくても、講師の顔色から正解不正解を推し量ろうとする生徒もいます。そういう生徒相手にはポーカーフェイスで顔色を読ませないか再び②をやるかします。
この訓練を積んでガマンが出来るようになれば、1人で問題を解き、答え合わせをし、直しをすることができるようになります。
いかがでしたか?
1人で宿題や課題が出来ず、「あってる?」と1問ごとに聞いてくるお子様がいらしたら、ぜひi-formにご相談ください。