みなさんこんにちは。i-form担当講師の渡辺です。

前回は

自分の悪いところを認めない生徒にはまず悪いところを認めさせる必要がある

というお話をしました。(「自分の悪いところを認めないお子様はいませんか?①」はこちらから)

そのためには「悪いところの指摘」ではなく「事実の積み重ね」が有効だというお話もしましたが、今回はi-formでは実際にどのような指導をしているかという具体例をお話ししたいと思います。

 

 

例えば、字が汚い生徒の指導です。

 

数字の4と9の区別がつかないほど字の汚い生徒がいました。

私が

「字をきれいに書きなさい!」と言っても直そうとしませんでした。次に

「きれいでなくてもよいから、読める字を書いて」と言いましたが

「読める!」と言い返します。

「本当?これじゃあ自分でも読めなくて困るでしょ」と言ってもやはり

「読める!」と言い張ります。

 

この生徒に対しては本人の書いた数字を読めるかどうかというテストをたびたびしました。

数学の問題を解いている最中に、生徒の書いた汚い字を見つけ次第

「はい、これ読める?4でしょうか?9でしょうか?」

と聞き、間違っていたら

「ほら、読めないじゃない」

指摘しました。正解した場合でも、

「偶然だよね?即座に答えられなかったよね?すごい時間かけて悩んでたよね?やっぱり読めてないんじゃないの?」

とその時に起こった事実を指摘しました。

この時に私は

「叱る」「怒る」ではなく

「指摘する」

という態度を意識しました。「淡々と」指摘することもあれば「小ばかに」することもありました。今の場合は

「汚い字を書くのは悪いことだ」と生徒に指導するのではなく、

「自分にすら読めない字を書いて困っているなんておかしい」と指摘したのです。

このような指摘を続けても、生徒は「読めてる!読めてる!」と言って読めていないことを認めませんでした。しかしそれは口だけのことで、顔はうれしそうでしたし、その後は少し字の書き方に気を付けながら問題を解くようになっていました。

(この生徒の場合は小バカにされることが嬉しかったようです。しかし生徒によっては小バカにされることを嫌がります。その生徒の性格や、講師と生徒との距離感を考えて指導法を選んでいます。)

 

「事実の指摘」というこの方法は着実に生徒の成長を促します。しかしこの方法では即座に生徒の悪いところを改善することはできません。生徒本人が治そうとする気を起こすまで事実の指摘を積み重ねることしかできないからです。そのため出来るだけ早い時期から指導する必要があります。自分の悪いところを認めないお子様にお悩みの保護者の方は、お早めにi-formにご相談ください。

 

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