前回、よい姿勢についてお話ししました(カタチから入ろう①)が、今回からよい姿勢を作る際のポイントについてお話していきたいと思います。ポイントは4つです。
1.おしりの位置
2.足の位置
3.胸の向き
4.腕の置き方
それぞれ説明していきたいと思います。
1.おしりの位置
椅子に掛けるときには、できるだけ深く座ります。もっと言いますと、おしりを奥に押し込むのです。
こうすると背すじが程よく伸びます。
「背すじを伸ばして」というと、背中を反らせてしまう生徒がいるため、「おしりを押し込む」という言い方をしました。
また、背中の伸び方に意識を集中することは難しいことです。
それより、おしりがどこにあるかのほうが意識化しやすいので、「おしりの位置」を指導した方が効果的です。
2.足の位置
おしりの位置が決まったら、次は足の位置です。
両足の裏を床に付ける。これが大事です。
中学生のような若さで、しかも勉強を退屈だと感じてしまうような生徒は、足で遊びたがります。
貧乏ゆすりをしたり、足の位置をコロコロ変えたり。
また、足を伸ばしている、あるいは組んでブラブラさせていると、下半身が安定しません。
せっかく決めたおしりの位置がずれて、背中が丸まってしまいます。
ですから、ちょっと我慢が必要ですが、足の裏を床にピタリとつけることが必要です。