みなさんこんにちは。
i-form(アイフォーム)完全個別対応授業講師の渡辺です。
皆さんは小中学生の時に
「作文なんて書きたくない」
と思ったり、思っただけでなく実際に文句を言っていたりはしませんでしたか?
小学6年生の国語で「随筆を書く」という課題があります。
随筆とは
「自分が見たことや聞いたこと、感じたことなどを気ままに書いた文章」
のことです。
なんだか簡単に書けそうですが、私と生徒が一緒に書こうとしてみると、なかなか書けません。
何かおかしいと思って考えてみたら、問題は教科書にありました。
1つ目は、テーマについてです。
教科書では随筆は
「筆者が、ある物事やできごとをとおして自分のものの見方や感じ方、考え方を見つめて書いた文章」
とされています。
「見つめて」
とありますので、なんだか反省を促されているようであり、
「気ままに」
とは言い難いです。
なんだかすごくマジメな文章を書かなくてはいけないような気になります。
これでは小学生は何をテーマにしたらよいか悩んでしまいます。
2つ目は、お手本の文体が小学生向けではないであることです。
教科書に随筆の例として挙げられている『薫風』や『迷う』といった作品(いずれも小6国語上の教科書に入ってます)は、文末が
「~だ」「~である」
で書かれています。
こういった文章を書く場合、普通は話し言葉でものを考えて、書くときに頑張って「~だ」「~である」と直します。
しかし
子どもは話すように書くことしかできません。
「~だ」「~である」と書くことは苦手です。
「~だ」「~である」で話す大人を見たことはないでしょうから(私もありません)、聞いたこともない変な言葉だと思うでしょう。
まだ「そういうものなんだからしょうがない」と割り切れないのです。
しかし良いお手本が他にありませんので、これらの作品をマネして「~だ」「~である」調で書かざるを得ません。
これら二つの要因が「書きたくない!」という気持ちを生み出しています。
では、どうしたらよいのでしょうか?