皆さん、こんにちは。i-form・斉学舎代表の斉藤です。
先日、「境界知能」に関するNHKのオンライン記事を読んだので、思ったことを書いてみます。
さて、「境界知能」をネットで検索すると、
IQ(知能指数)が、平均的な数値と知的障害とされる数値の間の領域(70~85)として医療関係者などに使われています。
専門家の推計ではおよそ7人に1人が該当するともされています。
と出てきます。
7人に1人ということは、学校ではクラスに5人くらいですね。
この子たちは、一般的に勉強が苦手です。
今まで、多くのIQ85未満の子たちに接してきましたが、
理解力、暗記力、想像力、表現力など、およそ勉強に使う能力が全体的に低い印象です。
何かの障がいではないので、性格的にも善良で、善悪の判断もでき、礼儀正しいことが多いです。
しかし、塾で授業をしても、
授業で説明、練習する→宿題を出す→宿題をやる頃には解き方を忘れている→次回授業で再度説明する→学習が進まない
となったり、
例えば中学校で、週に20個英単語を覚えよう!となっても、
ふつうは
1週目・・・1~20
2週目・・・21~40
3週目・・・41~60
4週目・・・61~80
のように、1か月で80個覚えられるのに、
境界知能の子は、
1週目・・・1~20を覚えようとして3個しか覚えてこない
2週目・・・もう一度1~20をやり、合計6個覚える
3週目・・・次は、11個覚えてくる
4週目・・・やっと1か月かかって15個覚える
でも、油断して1週間くらい間が空くと、7個くらいしか覚えていない。
こんな感じになったりします。
境界知能(が疑われる)子の保護者の方は、
「やればできるのに、本気でやらない」
「ちゃんとやる気が無い」
などと思いがちですが、
多くの場合、保護者の方が求める成績を実際に取らせようとしたら、
「週6日、毎日5時間の勉強」といった、無理難題が必要となります。
当然、そんな努力をしたことが無いので、実行できなかったり、
また実行しても「学校の成績」という形で目に見え始めるまでに時間がかかり、
入試に間に合わなかったりします。
もし、お子様が勉強が苦手
(小学生で80点未満・中学生で40点未満など)
の場合、WISC-Ⅳ(ウィスクフォー)などの、知能検査を受けてもいいかもしれません。
正直、もしIQが85以下の場合、他の人と同じ成果を出したければ、
「全ての生活を勉強に捧げる」や、
「他の科目を捨てて全ての時間を1科目の勉強にそそぐ」
などの、極端な対応が必要になります。しかも、それが功を奏するかはわかりません。
境界知能の子でも、やりようによっては無理なく将来設計が出来ます。
しかし、本人にとって向かないことを要求し続けていても問題は解決しません。
もし勉強が極端に苦手なことがあれば、ぜひi-formへお問合せ下さい。
お待ちしております。