こんにちは。江戸川区葛西にある補習塾「i-form(アイフォーム)」代表の齊藤です。
私たちはこれまでのべ2000人以上の生徒を指導してきました。
その中には、発達特性を持つお子さんや、発達検査を受けた生徒さんも少なくありません。

今回は、保護者の方からよくいただく質問——
「うちの子、もしかして発達障がいかも…?」
そう感じたとき、どうすればいいのかを、教育現場の視点から分かりやすく解説します。

 

<発達障がいとは?定義を簡単に説明>
「発達障がい」とは、脳の発達の過程で特性が現れる状態のことを指します。
いずれも先天性のもので、治る・治らない、というものではありません。
代表的なものに、以下のようなタイプがあります。

  • ASD(自閉スペクトラム症)
  • ADHD(注意欠如・多動症)
  • LD(学習障がい)

発達障がいと聞くと、「特別な子」というイメージを持つ方もいますが、実際には誰もが多少の発達特性を持っているものです。
そのため、「発達障がい=診断名」よりも、「お子さんの特性を理解してサポートする」ことが何よりも大切です。

 

<発達検査は「困ったら受ける」が基本>
検査を受けるタイミングに迷う方も多いですが、基本はとてもシンプルです。

日常生活で困っているかどうか
学校でトラブルや不適応が増えているか

この2つが当てはまる場合、発達検査を受けてみることをおすすめします。
たとえば、
「先生の話を聞いていないと言われる」
「忘れ物が多い」
「友達関係のトラブルが増えた」
などのサインが見られたら、早めに相談するのが良いでしょう。

 

<検査で大事なのは「数値」ではなく「支援のヒント」>
発達検査には、
・WISC-Ⅴ(ウィスク・ファイブ)
・K-ABCⅡ(ケーエービーシー・ツー)
などがあります。

これらの発達検査を受けると、IQや得点といった「数値」が示されます。
しかし、実際に大切なのは数字そのものではありません。

検査結果の報告書には、必ず「お子さんに合った声かけや支援方法」が書かれています。
たとえば、

  • 「視覚的な説明が理解しやすい」
  • 「短い指示を一つずつ伝えると集中できる」
    といった実践的なアドバイスが得られます。

塾での学習サポートや家庭での関わり方を考える上で、非常に役立つ情報です。

 

<勉強面で気になるサイン:「テスト70点未満」が目安>
学習の面から見ると、小学校のテストで平均70点を下回る場合は、一度検査を考えても良いでしょう。
なぜなら、小学校のテストは平均点がおおよそ85点前後と高く、内容も比較的やさしいためです。
それでも点数が安定しない場合は、単なる「勉強不足」ではなく、理解の仕方や記憶の仕組みに特性がある可能性があります。
もちろん、70点という数字だけで判断する必要はありませんが、継続的に低い点数が続く場合は一度専門家に相談してみましょう。

 

<江戸川区で相談できる公的機関>
江戸川区には、発達や学習に関する相談を受けてくれる公的な窓口があります。
特におすすめなのが次の2つです。

  • 教育相談室(西葛西)
    → 学校生活や学習面で困っているお子さん・保護者の相談に親身に対応してくれます。
  • はあとぽーと(江戸川)
    → 発達特性に関する相談や、必要に応じた検査・支援機関の紹介をしてくれます。

i-form(アイフォーム)でも、実際にこれらの機関を紹介し、検査や支援につながったご家庭がたくさんあります。

 

<検査は「早め」がカギ。中学生からでは遅いことも>
発達検査や支援は、できるだけ早い段階で受けることが大切です。
小学生のうちにお子さんの特性を把握しておけば、

  • 学習の方法
  • 声かけの仕方
  • 得意・不得意の伸ばし方
    を早期に整えることができます。

中学生になってからは、学習内容も難しくなり、本人の「自信の低下」や「不登校」につながるケースも少なくありません。
ですから、もし少しでも「もしかして…?」と思ったら、早めの相談が何よりのサポートになります。

 

<まとめ:「気になる」なら、一人で抱え込まないで>
発達障がいの有無は、「診断名」が目的ではありません。
本当に大事なのは、お子さんが自分らしく成長できる環境をつくることです。

江戸川区葛西の補習塾「i-form(アイフォーム)」では、
発達特性を持つお子さんや学習面に課題を抱える生徒にも、個別に合わせた指導を行っています。
必要に応じて、教育相談室などの公的機関の紹介も行っています。

「なんとなく気になる…」という段階でも大丈夫です。
どうぞお気軽にご相談ください。

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