小学校で「60点」ばかり取る子は発達障がいかも?
皆さん、こんにちは。葛西の補習塾【i-form(アイフォーム)】代表の斉藤です。
今回は「小学校でいつも60点くらいの成績を取る子」について考えてみます。
小学校でのテスト結果は、子どもの理解度を測る一つの目安です。
多くの子が80点や100点を取る中、なぜかいつも「60点前後」を繰り返す子がいます。
このようなケースでは、努力不足や怠け心だけでなく、発達障がいの可能性も視野に入れることが大切です。
<具体的な例>
・算数の文章問題
計算自体はできるのに、文章題になると「問題の意味を読み取れずに解けない」。
読む力や理解力に課題があるため、正答率が一定のところで止まってしまいます。
・先生の説明が理解できない
授業中に先生が口で説明しても「どこに注目すればよいのか分からない」「手順が頭に残らない」というケースがあります。
耳からの情報処理が苦手で、視覚的な補助が必要な子どもに多い特徴です。
・ケアレスミス
答えを写すときに「数字を一桁間違える」「記号を写し忘れる」など、写し間違いが多いことがあります。
これはADHD(注意欠如・多動症)など注意力に関する特性が関わっている場合もあります。
・結果が出にくい
宿題は毎日やっているのに点数が伸びない場合、「暗記」だけに頼っていて理解に結びついていないことも。
本人は頑張っているのに成果が出ないため、自己肯定感を下げやすくなります。
<60点の裏にあるもの>
一見「半分以上は理解できている」と思われがちですが、実際にはほとんど理解できていないのです!
60点前後という点数は「解ける問題と解けない問題がはっきり分かれている」状態を示しており、
学習の基礎や理解の仕方に大きなギャップがある可能性があります。
そのため、単に「まあまあできている」と判断せず、背景にある学習の困難さを見抜くことが重要です。
さらに注意したいのは、スポーツなどで活躍している子どもでも油断はできないということです。
運動神経が良かったり友達関係がうまくいっていたりすると、「学校生活に問題はない」と思いがちです。
しかし、テストで60点を取り続けている場合、それは「授業を聞いても理解できていないレベル」であることを意味します。
勉強面の困難さは、本人の将来に大きな影響を与えるため、見逃さないことが大切です。
中学生になると、小学校よりも劇的に(平均点が30点以上下がるほど)難しくなります。
出来るだけ早めに準備を始めてください。