皆さん、こんにちは。i-form(斉学舎)代表の斉藤です。

さて、今日は勉強がとても苦手な子の勉強方法について。

<勉強がとても苦手>とは、
・小学校で60点未満、中学校で30点未満
・WISC等の心理検査で85未満
およそ、上記のような数値と仮定します。
「グレーゾーン」や「境界知能」と呼ばれるお子様もここに入るかもしれません。

さて、このように勉強が苦手な小中学生は、どのように勉強すれば良いでしょうか。

1,まずは無理なく基礎を定着させることが大切です。
学年相当の範囲を勉強する際には、基本問題にとどめ、標準的・発展的な内容にこだわらない方が良いでしょう

難しい問題に挑戦させようとすると、理解が追いつかず、学習に対する苦手意識が強まる可能性があります。
まずは基礎的な問題を繰り返し解き、できることを増やしていくことが重要です。

私が直接指導している子(中2)では、学校ワークのA問題(最初の方)だけを指導し、
教えた直後にその答え部分に付箋を貼って書くし、もう一度同じ問題を解かせます。

B問題(標準・発展)は全て捨て、A問題を周回することだけに力を注いでいます。

 

 

 

 

2,無理に「理解しろ」と追い詰めないことも大切です。
勉強が苦手なお子様は、抽象的な概念をつかむのが難しいことが多いため、何度説明しても理解できない場面があるかもしれません。
その場合は、視覚的な補助(図や具体物を使うなど)を取り入れたり、考え方を簡単な言葉で説明したりすることが効果的です。
それでも難しい場合は、完璧な理解を求めず、パターンを覚えて解く方法も選択肢に入れると良いでしょう。

私がよく使うのは、分数パズルや空間図形の模型、漢字や歴史のカルタなどです。
市販のものですので、もしよかったらご家庭でも探してみて下さい。
「一人でやって」と言ってもやりませんが、「一緒にやろうよ」と遊び感覚でやれば、意外とやる、かもしれません。

3,さらに、本人が8割ほどできるレベルの問題を毎日の課題とするこが学習の定着につながります。
たとえ小学校低学年レベルの問題であっても、本人にとって「少し頑張ればできる」難易度のものを継続することが大切です。
成功体験を積み重ねることで、自信がつき、学習への意欲も向上します。
また、難しすぎる課題ではなく、適切なレベルの問題を継続することで、学習の習慣化にもつながります。

私も、小6の子に学校範囲を少しずつ教えながら「小2計算ドリルを毎日1ページずつ」という宿題を出しています。
自分の学年の宿題だとサボる子でも、自分が8割できる問題なら、かなりの頻度でやってきてくれます。

 

このように、勉強がとても苦手なお子様に対しては、「基礎を中心に」「無理に理解を強要せず」「8割できる課題を継続する」という三つのポイントを意識した学習方法が効果的です。
焦らず、一歩ずつ着実に学びを積み重ねていきましょう。

 

葛西の学習塾【i-form】は、勉強がとても苦手な子向けの指導を行っています。

面談・ご相談など、いつでも受け付けております。どうぞ遠慮なくご連絡ください。

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