みなさん、こんにちは。i-form担当講師の渡辺です。
中学生の方は、どんな高校に進学しようと考えていますか?
「将来は英語の教師になりたいから、英語科のある高校に進学する」
といったように、やりたいことがありその夢に向かって高校を選ぶ、という方は何の迷いもないかと思います。
しかしそんな中学生はほとんどいないでしょう。
そして、そもそも高校のことを良く知らない方が多いのではないでしょうか?
進学を考える手始めとして高校の種類について知りましょう。
①設置者による高校の違い
公立高校:形態は高校単独設置、中高一貫校(併設型・連携型・中等教育学校)、大学付属校の3つがあります。
都立・県立・市立など、地方自治体が設置しています。ほとんどの学校が高校を単独で設置していますが、最近は両国中学・高校などの中高一貫校も増えています。公立は学費が安いです。
私立高校:形態は高校単独設置、中高一貫校(併設型・連携型・中等教育学校)、大学付属校の3つがあります。
主に学校法人が設置しています。各学校それぞれ独自の教育方針を採用しています。中高一貫校や大学付属校が多いです。
国立高校:形態は大学付属校です。
国立大学の付属高校であり、高等教育を行うだけでなく、教育に関する研究や教育実習に協力するという使命があります。大学付属ですが、大学に行くためには大学受験が必要です。
②課程による違い
全日制課程:朝から午後までの日中に授業を行います。中学校と同じような時間割です。
定時制課程:ほとんどの定時制高校は修業年限4年ですが、他部の単位取得することなどで、3年で卒業可能な高校もあります。更に3つの形態に分かれます。
Ⅰ:夜間定時制
主に、昼間働いて夜間に勉強する人のために、夜間に授業を行います。
Ⅱ:昼間定時制
昼間に授業を行います。全日制とは時間帯がずれています。
Ⅲ:昼夜間定時制
二部・三部制などがあり、昼間も夜間も授業を行います。
通信制課程
主に、自宅に教材が送られてきてレポートを定期的に学校に提出し、1人で学習を進めます。
テレビドラマやアニメに出てくる、いわゆる「高校生活」というものは「全日制課程」のイメージです。
一部を除いて、定時制・通信制の偏差値は低めです。
⓷学年制と単位制
学年制:学習する教科・科目が学年ごとに決まっていて、全ての科目の単位が認定されると次の学年に進級できます。中学校と同じ制度です。単位を落とすと留年します。
単位制:学年に区分がなく、卒業に必要な単位を3年間(または4年間)で取得すると卒業できます。大学と同じ制度です。留年はありませんが、卒業できないことはあります。
単位制は自由に色々な科目を選択することができるので、興味を持った授業を受けることが出来ます。学校自体多くはありません。自分でどの単位を取得するか考えなくてはいけないのでなかなか大変です。
⓸学科・コース
普通科:普通教育を行う学科です。大学進学を目指している人はここに入ります。多くの私立高校は大学進学に特化した特別進学コースなどを設けています。また、普通科の中に「外国語」や「情報」のコースなどを設置し、普通教育を受けながら専門科目を学べるコース制の高校もあります。
専門学科:商業科・工業科・農業科・生活科など、職業系の専門科目を学ぶことが出来る学科です。将来の進路希望がしっかりと決まっている人や、具体的に手を(体を)動かすことが好きな人にはお勧めです。英語科・理数科・芸術科・体育科など、普通教育より高度な内容を学習できる専門学科もあります。
総合学科:普通教科から専門教科まで学べる学科です。自分の興味・関心・希望進路に応じて幅広い科目を受講できます。1年次に「産業社会と人間」という科目が必修であり、自分の進路についてじっくりと考えることになります。
以上の4つの違いを考えて、自分の進学すべき高校を選びましょう。
なお、この区分だけでは高校の全てをとらえきることはできません。
詳しい情報を知りたい方は、ぜひi-formにご相談ください。