i-form完全個別対応授業担当の渡辺です。

前回のブログで、都立高校の一般入試についてお話ししました。

今回は都立高校の推薦入試についてお話ししようと思います。

 

都立高校の推薦入試は、学力テストがなく、一般入試より先に1月下旬に行なわれるため人気が高く、合格することが難しいです。

推薦入試には「一般推薦」と「文化・スポーツ等特別推薦」の2種類があります。

都立高校の推薦入試の募集人数は、普通科は募集定員の20%まで、専門学科・総合学科などでは募集定員の30%までです。

都立高校の推薦入試はどのような方法で行われるのかについてお話しします。

 

利用される資料は「調査書」「自己PRカード」です。

試験の方法は「面接・集団討論」「作文・小論文・実技などの検査」です。

 

1. 調査書
3年生の9教科成績を評定か観点別評価のどちらかで点数化します。

ほとんどの高校が評定を用いますが、観点別評価が使われることもあります。

どちらを用いるかは各高校が判断して、事前に公表していますので、調べておきましょう。

(中学からの通知表に1から5の数字で示されている成績が評定、ABCで示されているより細かい成績が観点別評価です)

 

2. 自己PRカード
自己PRカードには「志望理由」「中学校生活の中で得たこと」「高校卒業後の進路について」の3つを文章にして記入します。

点数化されるものではありませんが、面接資料として用いられますので、よく考えて丁寧に書きましょう。

 

3. 面接・集団討論
全ての高校で「個人面接」「集団討論」が実施されます(エンカレッジスクールは個人面接のみ実施します)。

「個人面接」は、生徒1人(もしくは複数人)が、面接官の質問に答えていく試験です。

「集団討論」は、複数の生徒同士が、あるテーマに沿って議論する試験です。

個人面接の時間・内容や面接官の人数などは高校によって異なります。

集団討論の実施方法も高校によって様々ですが、受験生5~6名で30分程度の学校が多いです。

 

4. 作文・小論文・実技などの検査
面接・集団討論の他に、作文・小論文・実技などの検査から1つ以上が実施されます。

どの検査を実施するかは高校によって異なります。

 

調査書、個人面接・集団討論、作文・小論文・実技等の検査は、各学校が定めた基準により点数化され、その合計点(総合成績)によって合否が決められます。

その際、合計点(総合成績)に占める調査書点の割合は50%が上限です。

高校によって調査書や検査の配点は異なります。

検査の結果が配点の50%以上を占めているため、事前の準備を充分にしておけば、内申点(調査書点)が低くても、合格の可能性はあります。

しかし、一般入試以上に学校の成績が重視されますから、普段からしっかりと勉強して、よい成績を収めておくのが一番よいのです。

 

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