みなさんこんにちは。i-form担当講師の渡辺です。

i-formは国語や英語の授業中に教科書の「暗唱」を行っております。暗唱は記憶力を高めるのに効果的だからです。暗唱により記憶力が高まると、学習効果もアップします。

例えば葛西2中2年のAくんは英文の暗唱によって英作文能力が向上しました。be動詞と一般動詞を混同する・冠詞(a,an,theなど)を忘れる、複数形のsを書き忘れる、代名詞(his,her,our,themなど)が覚えられないといった苦手を克服しました。第3葛西小3年のBくんは漢字がなかなか覚えられませんでしたが、暗唱を始めてからは少しずつ覚えられる漢字が増えてきました。

 

何故、暗唱は記憶力の向上に効くのか。

理由は3つあります。

 

1.「見て覚える」ことの3倍感覚を刺激する

 勉強において必要な「暗記」をする際に、見て覚えようとする生徒が多いですが、「見て覚える」ときに生徒は「目」しか使っていません。従って目で見た印象しか記憶に残りません。

しかし、暗唱をするときに生徒は「目」と「口」と「耳」を使います。テキストを目で見て、口から声を出して、自分の声を耳で聞く。そのため、目で見た印象、口で声を出した感触、耳で聞いた音、それら3つの感覚が記憶に残ります。暗唱は「見て覚える」ことの3倍も感覚を刺激し、記憶にもそれだけ残りやすくなるのです。

 

2.状況を想像するようになる

 ひとまとまりの文章を暗唱するとき、生徒はまず字の並びや音の流れで文章を覚えようとします。しかしそれだけでは苦しくなります。文章に描かれていることが何かよくわからないのに字面や音声だけを覚えようとしていたら当然です。苦しいと自然と記憶の助けとなるものがほしくなり、生徒はその文章に描かれている状況を想像するようになります。自ら想像力を働かせて考えたことはなかなか忘れません。このことが記憶力を強化します。

 

3.集中力が高まる

暗唱は文章を正確に覚えることを要求するので、生徒は一言一句に気を付けなければなりません。単語はもちろん、助詞・助動詞の一つ一つを気にする必要があります。

例えば、「千か所以上に数千もの観客が集まることになる。」という文には「千」という言葉が2つ出てきています。この文を覚える時に生徒は「千か所以上」を「数千か所以上」と覚えたり、「数千もの観客」を「千人以上の客」と間違えたりします。「千」という言葉に引っ張られてしまうのですね。生徒が間違いを直すためには文を構成する言葉の一つ一つに注意を払わねばならず、暗唱中は集中力が高まります。

集中して覚えたことは記憶に残りやすいです。このことが記憶力を高めます。

 

 

i-formでは上記の3つの効果を最大限引き出した暗唱指導を行っております。

次回、i-formでの暗唱指導についてお話ししたいと思います。

 

【記憶力を伸ばすには「暗唱」が効果的①】はこちらから

 

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