皆さん、こんにちは。i-form(斉学舎)代表の斉藤です。

さて、今日は【発達障がいと非認知能力の関係】について。

発達障がいなど、特性のある子どもは、注意力や衝動のコントロールが難しい、感情の起伏が激しいなどの特徴を持つことが多いです。
こうした特性は、学校の勉強や集団生活に影響を及ぼすことがありますが、学力とは別の「非認知能力」を育てることで、
生活のしやすさが大きく変わる可能性があります。

非認知能力とは、粘り強さや自己肯定感、協調性、感情のコントロール力といった、テストの点数では測れない力のことです。
これらは、将来的な社会での適応力や幸福度に深く関わっています
特に、発達障害の子どもは「得意なことを伸ばす」「小さな成功体験を積み重ねる」といった工夫によって、自信をつけながら成長できる可能性が高いです。

苦手なことに無理に取り組ませるのではなく、得意な分野を活かした役割を持たせることで、自己肯定感を高めましょう。
また、ゲーム感覚でタスクをこなしたり、スモールステップで成功体験を積み重ねたりすることも、粘り強さや自己管理力の向上につながります。

例えば、以前の教え子で、識字障害の子がいました。英語や国語はとても苦手で、無理な練習にはドクターストップがかかっていましたが、普通の公立中学校に通っていました。
そのため、定期試験や内申、高校受験からは逃れられません。

試行錯誤の上に、最終的にどうしたかというと、、、
「英国はできるだけでOK!」
「得意科目の数学で勝負!」
との開き直りです。
途中から、苦手な科目は悪くても気にせず、本人の努力で報われやすい部分に集中してもらい、そこを評価する、というやり方に変えました。
さらに、
「工科高校に通い、電気工事士と電験三種を取る」
「例えば○○みたいな企業に就職し、数年してから独立を検討する」
「独立する際に必要なのは○○と○○で・・・」
など、キャリアプランを具体化していきました。

最後まで英国は苦手でしたが、それなりに倍率の有る第一志望校に合格し、笑顔で高校受験を終えることができました。

非認知能力は、学力以上に長期的な成長に影響を与える重要な要素です。
子どもの特性を理解し、無理なく育てていくことで、より自信を持って生きられる力を身につけられるでしょう。

もし発達障がい等でお悩みであれば、i-form(斉学舎)までお問合せ下さい。

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