皆さんこんにちは。i-form担当講師の渡辺です。

私は勉強が苦手な小中学生の算数・数学の指導をしておりますが、基本的な算数用語を覚えていない生徒がとても多いです。
算数・数学は計算ができればよいのであって、用語はあまり重要ではない、このようにお思いになる方が多いかと思います。
しかし、基本的な算数の用語がわからないと大変困ったことになります。

言葉がわからないと先生が何を語っているかがわかりませんから、学校の授業が分からなくなります。
教科書を読んでもそこに何が書かれているか理解できなくなります。
テストの問題文だって何が書かれているのかわかりません。

ですから算数・数学において用語は計算規則以上に大事なものなのです。

算数・数学が苦手なお子様をお持ちの親御さんは、お子様が基本的な用語を理解しているか、以下の用語リストを用いてチェックしてみてください。

 

2年:一のくらい、十のくらい、百のくらい、直角、長方形、正方形、直角三角形

3年:半径、直径、整数、分母、分子、二等辺三角形

4年:和、差、積、商、分度器、以上、以下、未満、~より大きい、垂直、平行、対角線、真分数、仮分数、帯分数、面積、直方体、立方体、

5年:体積、倍数、公倍数、最小公倍数、約数、公約数、最大公約数、通分、約分、底辺、高さ、円周、底面

   公式:平行四辺形の面積=底辺×高さ
      三角形の面積=底辺×高さ÷2
      円周=直径×円周率

6年:底面積

   公式:角柱・円柱の体積=底面積×高さ

 

(赤字は覚えていない生徒が特に多いものです。また割合・速さ・単位のように難しい分野の用語は外しました)

 

 

例えば「直角三角形はどれか?」という問題が出題されたとき、「直角」がわからなければ直角三角形を見つけ出すことが出来ません。

また「直径」がわからなければ「直径の長さを求めよ」といわれても求められません。
さらに円周の公式には直径が出てきますから、直径が分からないと円周の公式も使いこなせません。

「分子」「分母」がわかっていないと、「分子と分母で約分します」と先生に言われても理解できず、分子同士で約分してしまうかもしれません(実際にいました)。

「面積」「体積」がわかっていないと、「面積を求めよ」「体積を求めよ」と言われても何を求めたら良いのかわかりません。
体積を求めるのに「底辺×高さ」を用いて単位も㎠(平方センチメートル)にした生徒がいました。
公式も単位もめちゃくちゃです。

 

i-formでは生徒に「用語の説明」をさせます。
他人の説明を聞くのではなく自分で説明することで、生徒は用語の理解を深めることが出来ます。
この「説明」は言葉での説明に限りません。
図を描いても良いですし、身近な物を「これです」と指差しても構いません。

例えば「直角」です。「90度の角」と言葉で説明しても良いですし、紙に実際に直角を描いて「こういう角です」といってもよいです。
窓枠やA4の紙の角を指さして「これです」といっても説明になります。

「直径」でしたら実際に円を描かせ線を引かせて「これです」と説明してもらいます。さらに「半径」との違いを言ってもらったり「中心」も描かせたり、「円周」とは何かの説明をしてもらったり円周の公式を言わせたりします。

私が一番よく生徒に尋ねるのが「垂直」「平行」です。これらは言葉での説明が難しいため、腕で示してもらいます。垂直を示す場合にはウルトラマンがスペシウム光線を打つ時のように腕を十字に交差させます。平行を示す時には「前へならえ」のように両腕をそろえて前へ突き出します。私が「垂直」と言ったら腕を交差させ、「平行」と言ったら前へならえをしてもらいます。「垂直」「平行」は違いが分からなくなる生徒が本当に多いため、習い終わった後も定期的に確認しています。

以上のような「説明」を続けることで生徒たちは用語の理解と記憶ができるようになってきました。

 

算数用語の理解が不十分なお子様がいらっしゃいましたら、i-formへご相談ください。
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