皆さん、こんにちは。i-form(斉学舎)代表の斉藤です。
さて、またニュースで境界知能の話が出ていました。
加古川学園という名前の少年院のお話です。
下記は、その記事の抜粋です。
「境界知能」は、対人関係を築くのが苦手で、計算や漢字の読みなどの学習も不得意といった特徴がある。
だが不自由なく生活できているように見えるため、医療や公的な支援に繋がりづらい。
加古川学園では5年ほど前から「境界知能」と呼ばれる少年が増え始め、今では全体の8割近くにのぼっている。
増加の背景には、これまで見落とされていた少年たちの特性が鑑別所で細かく分類され、数として拾い上げられるようになったためとも考えられる。
いかがでしょうか。
少年院に収容されている少年の8割が境界知能というのは、なかなかショックな数値でした。
境界知能とは、IQは70以上85未満の人です。
専門家の推計では7人に1人が境界知能に該当します。
7人に1人ということは、クラスに5人くらいいるイメージですね。
ちなみに、私の教え子には、IQ70~85の生徒は何人もいますが、自分の学年の勉強を教えるのは非常にかわいそう、というか申し訳ないです。
彼らの実力は、例えば、
・小学5年生だけど、36÷2=13となる
・中学1年生だけど、41-17で間違える
などです。
彼らに共通して言えるのは
「先のことを予測する能力の低さ」
「他人の話を適切に聞く力の低さ」
です。
具体的には、
「○○したら(しなかったら)どうなるだろう?」
と考えられなかったり、
「そもそも人の話を聞いていない・聞いても理解できない・自分に都合の良いように解釈する」
などが挙げられます。
そして、これらの能力は、ある程度、勉強することで伸ばすことが出来ます。
一番良いのは、勉強以外のもの(SST・ソーシャルスキルトレーニングや、LST・ライフスキルトレーニング)も取り入れて、
普段から、継続的に支援を行うことです。
放課後デイのような福祉の世界につなげることが出来れば、それが最善です。
しかし、それが出来ない場合は、IQが高い人たちと同じ土俵で戦わなければなりません。
小学校や中学校のお勉強でお困りの場合は、早めの対策をお勧め致します。
特に、小学校で70点以下を複数回取る場合は、是非早めに塾などをご検討ください。
早く対策することで、逆に費用も、時間も、お子様の大変さも軽減することが出来ます。