こんにちは。i-form完全個別対応授業担当講師の渡辺です。
前回、勉強面での指導方針についてお話しましたが、その中で「作業」ではなく「勉強」をするという例を挙げました。この違いは大事ですので、今回はもう少し詳しくお話しようと思います。
例えば、教師が生徒に
「I am a student.という文を5回練習しなさい」という課題を与えます。
課題を終わらせ、提出された生徒のノートは次のようになっていました。
I am a student.
I am a student.
I am a student.
I am a student.
I am a student.
そして、練習したのだから書けるようになっているだろうとテストをしてみると、これが書けません。
どうしたのだろうと思って、同じ課題をまたやらせ、ちょっと横からのぞいて見ますと、
I am
I am
I am
I a
I
となっています。生徒は、まず「I」という単語を並べ、次に「am」という単語を並べている途中でした。
教師は「I am a student.という文を5回練習しなさい」という課題を出しました。
これは、生徒が「I am a student.」という英文を書けるようになるために与えられたものです。
そのためには、「I」「am」「a」 「student」という4つの単語を、この順に並べる練習をし、覚えることが必要です。その練習が「勉強」です。
しかしこの生徒は、この課題を「I am a student.という英文を五つ並べさえすればよい」と解釈したのです。
だったら同じ単語を一気に書いた方が速いと、縦に同じ単語を並べていったのです。
これは「作業」です。
すべて書き終えれば「勉強」の場合と見分けはつきません。
しかし生徒が「I am a student.」という英文を書けるかどうかということになると、結果は大きく違ってくるでしょう。
以上でお判りいただけたでしょうか。
「作業」とは「単に指定された形に仕上げること」で「勉強」とは「学び、身につけること」です。
i-formではこの「勉強」を指導し、生徒の能力向上を目指していきます。