皆さん、こんにちは。i-form代表の斉藤です。
さて、今回は「成績が落ちて痛い目を見た方がいい」という考えについて。

「ウチの子は一度成績が落ちて痛い目を見た方がいい」—— そう思ったことはありませんか?
しかし、これは絶対に間違いです。なぜなら、そのような子は成績が落ちても危機感を持ちません。
むしろ
「どうせやっても無駄」
「勉強なんて意味ない」
と自己肯定感をさらに下げてしまうことが多いからです。
酷いときは、周囲の素行の良くない連中と付き合い、反社会的な行動に向かいます。
(昔の教え子で、保護者の方が上記のセリフを言って塾を辞めさせ、その後人づてにその子の末路を聞いて悲しい思いをしたことが複数回あります)

もともと自己肯定感が低い子は、成績が落ちたことを「努力しなかったから」とは考えず、「どうせ自分はできない」と受け止めがちです。
その結果、やる気を失い、勉強に対してさらに消極的になってしまうのです。
そうなると、成績を上げるどころか、勉強そのものを避けるようになり、悪循環に陥ってしまいます。

では、どうすればよいのでしょうか? まずは、本人の話をしっかり聞くことが大切です。
「なんで勉強しないの!?」と責めるのではなく、「最近、勉強で困っていることある?」と優しく声をかけてみてください。
一度だけ聞いても「別に・・・」と返ってくるでしょう。
それにめげず、本人の機嫌が良いときに、根気よく話を聞いてあげてください。
本人の喋りを遮らない「傾聴」がとても有効です。

多くの場合、子ども自身も何らかの悩みや壁を感じているものです。
それを親が理解し、一緒に解決策を考える姿勢を見せることで、子どもは「自分のことをわかってもらえている」と感じ、安心して前向きになれます。

さらに、落ち着いた雰囲気で家族会議を開くのも有効です。
「どうしたら無理なく勉強に取り組めるか」
「どんなサポートがあれば頑張れそうか」
を一緒に話し合うことで、子ども自身が主体的に考えるきっかけになります。
親が一方的にルールを決めるのではなく、子どもの意見を尊重することで、自分で改善しようとする意識が芽生えやすくなります。

「痛い目を見せる」よりも、「寄り添い、対話する」。それが、長い目で見てお子さんの成長につながる方法です。

面倒ではあるでしょうが、少しずつでも良いのでお子様に寄り添ってあげてください。

i-form(斉学舎)では、三者面談などで家族会議や家庭内ルール決めのフォローが可能です。
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