皆さん、こんにちは。葛西の補習塾【i-form(アイフォーム)】代表の齊藤です。

さて、今日は、
「わかんない」と考えない子、「とりあえず計算」して終わる子
これらの対処法について書きたいと思います。

勉強が苦手な子に授業をしていると、こんなことがあります。
•       「わかんない」とすぐ言って、考えようともしない
•       文章題を見た瞬間、意味も考えずに数字を足したり掛けたりする

どちらも一見「やる気がない」「考えていない」と見えますが、
実はその奥にあるのは「考えることに慣れていない」というだけなのです。

これらは、単に勉強が苦手な子でも起こりますし、発達障がいや学習障がいの子でもあり得ます。
i-formには、IQが80前後の、いわゆる境界知能の子もいますし、
ADHD(注意欠陥・多動症)やASD(自閉症)の子もいます。
もちろん、単に勉強習慣がなかっただけ子もいます。

理由はどうあれ、「考えない」ことが多くなってしまったお子様に対して、i-formがどのように対処しているのか、ご紹介します。

■ 「考えられない」ではなく「考え方を知らない」
勉強が苦手な子ほど、「どう考えたらいいか」がわかりません。
“考える”という行為そのものが、怖い・面倒・失敗しそう…と感じています。
ADHD傾向の強い子だと、興味が他のことに移ってしまうこともありますね。

だから、
「わかんない」で終わらせたり、
「とりあえず数字を動かす」ことで“考えたつもり”になろうとします。

つまり、思考が止まっているのではなく、思考のスタート地点がわからないのです。

■ そんな子でも褒めるのが効果的!
「ちゃんと考えなさい!」では動きません。
大切なのは、ほんの少しでも“考える方向に動いた瞬間”を見逃さず褒めること。
たとえそれが「考えていないように見える行動」であっても、です

① 反応したら褒める
「えー」「無理」と返しても、反応できているなら大進歩です。

「ちゃんと聞いてくれたね」
「返事してくれたの、助かるよ」

👉まずは、“先生と関わること=安心”という土台を作ります。

② 少しでも動いたら褒める
問題文を指でなぞった、読んだ、書いた。
それだけでも行動です。

「今、ちゃんと読んだね。いいね」
「手が動いたね。えらい!」

👉思考が苦手な子には、まず“体を動かしたこと”を褒めるのがコツです。

③ 「なんとなく」でも言えたら褒める
「なんとなく○○かな」と口にしたら、それはもう立派な思考の一歩。

「いいね、その“なんとなく”が大事なんだよ」
「わかんないけどって言いながらも、考えてるね」

👉あいまいでも、自分の考えを言えたことを認めます。

④ 少しでも“考える時間”を取れたら褒める
何も言わずに1~2秒考えたら、それも褒めましょう。

「今、考えてたね。いい時間だったよ」
「すぐ言わずに考えたの、すごくいいね」

👉「考える=良いこと」という価値観を刷り込みます

⑤ 一緒に考えようとしたら褒める
「一緒に考えよう」にうなずいたり、視線を合わせた瞬間も見逃さない。

「今の顔、すごく真剣でいいね」
「一緒にやろうって思えたの、嬉しいよ」

👉“考える”ことを、安心・楽しいものに変えていきます。

■ 「考えようとした瞬間」を育てる
思考が止まっているように見える子も、
実は「考えることへの恐怖」や「失敗体験」の中で立ち止まっているだけ。

ですから、i-formでは
✅ 無理に答えさせるのではなく
✅ “考えようとした”という小さなサインを褒め
✅ 「考えるって悪くない」と思える体験を積ませる

このサイクルを繰り返していきます。

■ 最後に
「わかんない」と言うだけの子も、
「とりあえず計算」するだけの子も、
実は考える力の“芽”を持っています。

その芽を伸ばすには、叱るよりも、「考えようとした」瞬間を認めてあげること。
それが、“考える子ども”への第一歩です。

もし、お子様があまり考えないタイプであれば、是非一度ご相談下さい。
少しずつ考える習慣を、一緒につけていきましょう!

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