みなさん、こんにちは。i-form完全個別対応授業担当の渡辺です。
前回、中学校でどれくらいの成績があればどの高校に行けるのか、その目安をお示ししました。
今回は、その成績は中学校でどのようにして付けられているのか、それをお話ししたいと思います。
現在の通知表は4観点(国語は5観点)で「A・B・C」の評価がつき(観点別学習状況の評価)、そこから評定が決まります。
東京都の各中学校では、
・各観点がすべてA⇒評定は4以上となる
・各観点がすべてB⇒評定は3となる
・各観点がすべてC⇒評定は2以下となる
という基準にもとづいて評定をつけています。
観点別学習状況の評価のAにつきましては、ある程度の幅があり、Bに近いAもあるため
各観点が全てAでも、必ずしも5になるとはかぎりません。
また、観点別学習状況の評価のCにつきましても、Bに近いCもあるため、
各観点が全てCでも、必ずしも1になるとはかぎりません。
上記の 観点別学習状況の評価と評定の関係に
「十分留意したうえで」、成績をつけることになっています。
正直言ってわかりにくいです。
これを大まかに言うと、下記のようになります。
通知表の評価 | 実際の評価 | 点数化 |
A | A+ | 5点 |
A | 4点 | |
B | B | 3点 |
C | C+ | 2点 |
C | 1点 |
このように、みなさんが通知表で見るAやCにはそれぞれ二種類あり、これら評価は点数化されています。
そして、それぞれの観点別評価を点数化したものを足し合わせて、
16点以上⇒評定は4以上
12点 ⇒評定は3
8点以下⇒評定は2以下
と決まっているのです。
ここまで読むと「4と5の境目はなに?」「1と2の境目はどうなる?」「12点じゃないと3は付かないの?」といった疑問が湧き上がってくるかと思います。
では、これを大まかに説明します。
観点別の評価 | 学習の実現状況 | 評定 | 各評定の範囲 | |||
A | A+ | 5 | P%以上 | 5 特に高い程度のもの | P%以上 | |
A | 4 | Q%以上 P%未満 | 4 十分満足できる | Q%以上 P%未満 | ||
B | B | 3 | R%以上 Q%未満 | 3 おおむね満足できる | R%以上 Q%未満 | |
C | C+ | 2 | S%以上 R%未満 | 2 努力を要する | S%以上 R%未満 | |
C | 1 | S%未満 | 1 一層努力を要する | S%未満 |
観点ごとに100点満点で採点されており、その点数によって、上のルールに従って各観点の点数が決まります。
さらにその点数の合計によって評定が決まるのです。
「で、P・Q・R・Sの数値はいくつなの?」と思うでしょうが、それは、
「P~Sの具体的数値(P>Q>R>S)は、校内で十分に検討して決定する」
となっています。つまり、「学校ごとにバラバラでわからない」ということです。
このために、「〇〇中学校は成績の付け方が厳しい」「■■中学校は評定が5ばっかり」
といったことが起こるのです。
ここまでの話を簡単にまとめてしまうと、
80点以上なら4以上がつく
40点以下なら2以下がつく
ということです。
今回お話ししたことを参考に、成績のことを考えてみてください。
そしてもしお困りのことがございましたら、i-formにご相談ください。